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2005.03.12

初めての北海道旅行記(1)

 古い話ですが、初めて 北海道に行った旅行を記します。これがきっかけで北海道好きになったものです。
 1998年ですから7年近く前です。当時はインターネットも普及してませんでしたから雑誌で少々予備知識を入れただけで、東部(網走〜知床〜屈斜路)を4日間回りました。ろくに準備もせずに行ったのでどうなることやらと思いましたが、結果的には大変 素晴らしい旅行になりました。
 私の得意の貧乏 アウトドアです。長いですが全4回の旅行記です。

 1998年9月26日(土)

 朝6時半にタクシーに乗り、京都駅へ。そこから7時の関空行きバス(「関空特急はるか」なんて当時そんな贅沢 は出来なかったのである)に乗り、8時半に到着。
 飛行機まで時間があるので、噂の日本一高いマクドナルドに行く。朝のセットが500円なのは仕方ないが、当時全国でやっていた半額セールはここではやっていなかった。
 この旅はパックツアーでなく、往復の飛行機と3泊目のホテルのみ取った格安のビジネスプランである。テントを持っているので1泊目、2泊目はキャンプである。
 飛行機に乗る直前にハプニング。何とマクドナルドに釣り竿を忘れたのを思い出した。もうダメだと思ったが、係員の女性が先導 してくれて、取りに行くことができた。
 いざ飛行機に乗り、女満別へ。当時は国内線も遠距離だとエコノミー席でも軽食 が出た。空港に着くと気温が低い。京都・大阪と10度以上は低いだろう。早速レンタカーを借り、まずは近くの網走に向かう。すぐに本州の景色と明らかに 印象が違うのを感じる。植物が高山帯のそれに近いからだろう。
 今回の旅行での密かな 楽しみは釣りである。わざわざバス釣り用の道具を持ってきたのである。途中、網走湖が左手に見えたので、ちょっと寄って釣りをしようと思ったが、看板に釣り禁止とある。
 雑誌で読んだが、北海道のほとんどの釣り場は漁協 が管理しており、入漁料を払わないといけないらしいが本当だった。まあ、そのうち釣りが出来るところがあるさとたかをくくって、まずは能取岬へ。途中、道沿いに牧場があって牛がたむろしているのを見て、妻が歓声を上げる。「牛だー 」。
 能取岬は、冬は流氷見物の名所らしいが、残念ながらこの時期は取り立ててみるものがなかった。
 知床方面に向かって走り出す。昼飯を食べようと思ったが、網走の街はすぐになくなり、店がとぎれて食いそびれてしまった。2時間ほど走って、農産物の直売所らしいところに食事ができるような所があったので、車を止める。メニューはジャガイモバター、とうもろこし、メロンなど、そのまんまだった。とりあえずじゃがいもととうもろこしを頼んだ。これがうまい。特にトウモロコシは甘い 。追加を頼んで、2人で600円という低予算で昼飯が取れたのである。
 引き続き、知床方面を目指して走る。とにかく車が少ない。信号もない。皆90キロくらいで走っている。80キロで走ると追い越されてしまうのである。この旅行中、対向車が無理な 追い越しをしてひやっとしたことが何度もあった。さすが交通事故死日本一の北海道だと思った。
 途中、魚が釣れそうな川や池をチェックしたが、どこも漁協の看板があって禁止である。釣り人もいない。魚を釣ってキャンプの夕食のおかずにしようと目論んでたのに、不安 になってきた。これでは折角釣り具を持ってきたのに使わずに終わるのだろうか。
 斜里というところで斜里川を見たら、何か水面にいる。すぐに車を止めて、川に降りてみる。そこには、ぼろぼろのカラフトマスがよたよたしている。岸辺にはその死骸が並び死臭を放ってた。弱ったマスにカモメが攻撃している。なんかショックで、釣りをする気持ちがなくなってしまった。こんな死にかけのマスを釣っても仕方ないではないか。
 また車を走らせ、もう釣りは無理かもしれないとあきらめ半分で釣り場を探す。道から見ると川(後で確認したらオンネベツ川)の河口付近に何か見える、人、そう釣り人の群だ。チャンスとばかり意気揚々 と釣り具をセットし、バス用のルアーをセットして、釣り人に混じってルアーを投げる。皆、沖に向かって投げ釣りをしているので真似てみる。バス釣りしかやったことがないので不安だった。でもバス用の竿は短く 、ポイントまでルアーが届かない。そうしている内にルアーを海底にひっかけてなくしてしまった。
 そこでポイントを川筋に替え、ルアーを投げる。このときのルアーはロングA・9センチの蛍光ピンクである。すぐにヒット! 強い引きが続いた後、バレてしまった。次もバレた。そうか、合わせていない。次のヒットの際にビシッと合わせをしてやる。今度はしっかり針が掛かったようだ。カラフトマスが右や左に走る。すごい引きだ。バス用の竿が満月のようにしなる。渓流用を想定して細い糸を使っているので、慎重に 寄せる。腕がだるくなってきた。
 ようやく岸辺に取り込む。さっきの死にかけのマスとは全く違う美しい 魚体だ。サイズは52センチ。続けて、すぐに3匹のマスを釣り上げる。サイズは偶然皆52センチである。せっかくなので妻にも釣りをやらせてみる。
 しばらくやってると、妻もようやくルアーを投げられるようになってきた。すぐに、ヒット!でもバレた。次にヒットしたのは無事にキャッチできた。あっという間に1時間あまりが過ぎた。もう夕方だ。思った以上に釣れたので、とりあえず2匹のカラフトマスをビニールでくるんで、車で出発。
 ウトロの街で食材と調味料を買い込み、霧深い 知床峠を越えて、国設羅臼キャンプ場にたどり着いたのは6時だった。すっかり暗くなっていた。9月末の道東はシーズンも終わっていて混んでいなくてゆったりとテントを張ることができた。すぐに釣ったマスをさばく。身は柔らかく、薄桃色 をしている。刺身でもいけそうだがわからないので、バター焼きにすることにした。2匹目はメスで見事な筋子 (イクラ)が入っていた。食べ方が分からないので、一応酒と醤油で漬けておくことに。身の半分は今夜の分で、残りは明日スモークにしようと思い、濃い塩水(ソミュール液というらしい)にスパイスを入れて漬け込む。
 今夜のメニューは、カラフトマスとジャガイモのバター焼き、キノコとタマネギの炒め物、コーンスープだ。ご飯がやや半煮えだが、うまい
 後かたづけをして、就寝。これがとても 寒い、半端ではない。本州の9月末とはわけが違う。北海道を甘く 見ていた。使い捨てカイロを抱えて二人で震えて夜を過ごす。そんなこんなで、一日目は過ぎていく。

 つづく

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